「春」といえば入学卒業と節目の季節となっておりますが、その節目に向かって内定を求めて多くの学生が就活に励んでいるそんな季節でもあります。
学生達の売り手市場といわれる昨今ではありますが、実際のところはどうなっているのでしょうか?
学生達の内定率や、就活の動向などを交えて解説していきたいと思います。
・近年の学生達の内定率
始めに実際の学生達の内定率を見ていきたいと思います。
厚生労働省が公開している大学等卒業予定者の就職内定状況調査のデータを見てみると、以下のような数字になっています。
2019年卒 91.9%
2018年卒 91.2%
2017年卒 90.6% (2月時点)
データを見てみると、ここ3年にわたって90%以上をキープしていることがわかります。この数字から、大半の学生達が何らかの企業の内定をもらえていることがうかがえます。
また、ここ3年の間でも若干ではありますが数値が上昇していることから、若者の就活環境は年々良くなっているといえますね。
ちなみに、「超就職氷河期」と呼ばれていた2011年卒の学生の同時期での内定率は、、、
77.4%です。
この数字を見ると、いかに現在の学生達が恵まれた環境にあるかがよくわかります。
羨ましい!と思う年代の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「現在の学生に人気の業種って?」
今の学生はどのような業種に就きたいと思っているのでしょうか?
文系、理系に分けてご紹介していきたいと思います。
まずは文系
1.総合商社、専門商社
やはり、商社は今も昔も人気があります。
年収が高く、安定したイメージがあるのが人気の理由の1つのようです。
実際、日本のサラリーマンの平均年収が400万前後なのに対し、商社の平均はなんと1000万越えとなっています。
現在の学生は売り手市場だとはいわれていますが、大手商社に就職するためには熾烈な競争を勝ち抜かなければならない!というのも、今も昔も変わっていないようですね。
2.人材、教育部門
人材の部門でいうと、リクルートさんのような就職関連に幅広い企業の人気が高いようです。
最近では、一つの企業で生涯勤め上げるという人は少なく、よりよい職場を求めて転職する人が多くなっています。
そういった背景から転職も一昔前に比べればスタンダードな選択の一つとなってきています。
そのため、このような仲介業者のニーズは高く、また需要のある職種だということができるでしょう。
教育部門でいうと、やはり「教師を目指す」という人が割合が多いようです、学校の先生として生徒の教育に携わりたい!そんな熱い想いの若い方が多いのは嬉しい事です。
理系
1.水産・農林・食品
食品関係では、明治ホールディングスさんをはじめ味の素さん、ロッテさんなどなど(書ききれませんが)大手企業がたくさんあるため順位が必然と高くなる傾向にあるようです。
農林、水産業界では、自分が大学で学んできた知識が生かせる、というのが人気の理由のようです。
理系の場合では、自分が学んできた内容が仕事に生かせるか?ということも、就職先を決める上で大きなポイントとなってきているのが特徴的です。
2.情報処理、システム開発
IT関連の職業も、理系では人気が高くなっています。
インターネットの発達によって、IT業界が成長産業となっていることが人気の理由のようです。
これからAIによって多くの仕事が機械によって自動化されていくといわれていますが、AIをプログラミングしたり、管理するエンジニアは必要不可欠です。
エンジニアの需要は今後も高まっていくと思われ、IT業界は今後も多くの学生の人気を集めていくことが予想されます。
現在の若者の就活動向について、内定率、人気業種の観点から解説していきました。
データからみれば全体的に若者の就活は楽にはなってきている。という言い方で問題ないと思います。
しかしながら、
・スーツを着て
・会社説明会に向かう
そして
・選考会や面接へ
最終的に
・入社
売り手市場といえど、昔と変わらずエントリーシートを書くための自己分析や
慣れないスーツなどなど。
就活生が大変なのは変わりません。
どこに就職するか?はもちろん大前提ですが、就活を通して成長していくことも大切だと思います。